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国際

中東情勢~イエメン内戦をわかりやすく解説

こんにちは!モウタです。

今回は過激化するイエメン内戦についてわかりやすく解説します。

中東といえば何かずっとテロや戦争が続いている感じがしませんか?

でもある意味、仕方ないのかもしれません。

理由はヨーロッパ、アジア、アフリカの民族や宗教、文化が重なり合う地域であるからだと考えられます。

太古の昔から休みなく戦争が繰り返されてきました。

そして現在はエネルギーとして最も需要がある石油の原産地が多く、この地域が揉めると我々のエネルギー源に多大な影響を及ぼします。

中東が揉める=我々のエネルギー調達の危機という感じです。

そんな大事な中東情勢を知っておくに越したことはありません。

そして今、最も注目を浴びているのがイエメンの内戦です。

ここをわかりやすく説明していきたいと思います。

 

 

 

イエメン共和国の成立

イエメンといっても遡れば紀元前8世紀くらいから歴史があります。

しかし現在のイエメン内戦を語るのには1990年のイエメン共和国の成立からみていけば良いと思います。

島国の日本と違い、大陸は国々が地続きで領土の確保のため他国との戦闘が起こりやすく、戦闘に次ぐ戦闘によりやっと現在のイエメン領土に落ち着きました。

もともとはイエメン・アラブ共和国(北イエメン)イエメン人民民主共和国(南イエメン)が合併してできた国です。

政権の座に就いたのが北イエメン出身のサレハ大統領です。大変不安定な政権でした。

 

 

1994年イエメン内戦

1994年に南イエメンが再独立を求めてイエメン内戦が勃発します。

南イエメンに豊富な油田があり国際支援をアテに決行しましたが、アテが外れわずか2か月で鎮圧されました。

しかし政権が不安定なことにかわりなく暗殺や紛争などがありながらも、なんとかサレハ政権は存続しました。 

 

 

フーシの台頭

フーシという勢力が1990年代に台頭してきます。

イスラム教シーア派の一派ザイド派のフセイン・バドルッディーン・フーシが中心となる過激派組織として活動していました。

次第に勢力を拡大していきましたが、彼は2004年に治安当局により殺害されてしまいます。

それでもフーシ一族がトップにつき、以降もイエメン政府と戦闘をくりかえすようになります。 

 

アラブの春の到来

元々、アラブ世界では民主主義ではなく独裁政権の国がほとんどを占めていました。

2010年にアフリカのチュニジアで大規模な反政府デモが起き、その時の独裁政府を打倒します。(=ジャスミン革命)

それを皮切りにアラブ世界では反政府デモが波及します。

それはアラブの春と呼ばれます。

 

2011年にそのアラブの春のあおりがイエメンにも飛び火してきました。

北イエメン時代から専制強権政治をしいてきたサレハ大統領に対して、大規模な反政府デモなどが発生します。

サレハ大統領自身も負傷し隣国サウジアラビアで治療を受けると共に、ハディ副大統領に大統領代行を委譲し大統領選挙の実施を宣言します。

大統領選挙にはハディ氏のみの立候補となり2012年2月21日に当選、25日に就任の宣誓式を行いハディ大統領が誕生します。 

 

 

3つ目の勢力

時を同じく2011年5月、2009年に結成されたイスラム武装組織アンサール・アル・シャリーアが南部の重要都市ジンジバルを占拠します。

そしてその周辺都市に勢力を伸ばし始めます。

 

先述のフーシもアラブの春のどさくさにまぎれ北部のサアダ県を占領し拠点にします。

2013年頃から勢力をだんだん南部にのばしていきました。

 

 

2015年イエメン内戦

2015年2月、フーシがクーデターを起こします。

ハディ大統領が首都サヌアから南部のアデンに逃れ再びイエメンは内戦状態に入ります。

ここでフーシハディ大統領の暫定政府と先述のイスラム武装勢力のアンサール・アル・シャリーアの3つ巴の戦いになっていきます。

その中でもイスラム教スンニ派のサウジアラビアがハディ暫定政権シーア派のイランがフーシを支援し、お互いの代理戦争の様相になっていきます。

 

 

泥沼化する内戦

サウジアラビアはUAEなどにも呼びかけ有志連合を結成し、フーシの支配地域に空爆を行いながら、ハディ暫定政府へ武器提供や兵士の訓練も援助します。

一方、イランフーシに弾道ミサイルを提供し、それを使ってサウジアラビアの空軍基地や首都リヤド郊外の国際空港に狙いを定め攻撃をしました。

まさにイエメン内戦は泥沼状態です。

フーシは2019年8月にサウジアラビア東部のペルシャ湾岸に位置するダンマンに、新型弾道ミサイル攻撃を実行しました。

それに加えフーシは足並みの揃わない有志連合の対立に乗じて、8月17日にサウジアラビアとUAE国境近くのサウジアラビア側にあるシャイバ油田に、無人飛行機を利用した爆撃をします。 

 

もう、お判りでしょうが

内戦中で一番被害を受けているのが一般市民です。

  • 2016年にはWFP(国際連合世界食糧計画)の報告書でイエメン国内では1400万人以上の食料が不足しており、そのうちの700万人が深刻な状態にあると発表しました。 
  • 2017年には UNICEF(国際連合児童基金)WHO(世界保健機関)はイエメンでは紛争による衛生環境悪化により、コレラが急速に広がり感染者が20万人を超え同年9月13日までに死者2047人に達したとの共同声明をだしました。
  • 2018年にはUNICEFのカッペラエレ代表は「イエメンでは5歳未満の子どもたち180万人が栄養失調で、このうち40万人が命にかかわる急性栄養失調に陥っている。10分に1人のペースで子どもたちが死亡している。」と述べています。それに医療の薬や設備、人材も不足しているそうです。
  • 国連安全保障理事会も介入に努力をしていますが、各国の思惑もあり有効な手立てを打てていないのが現状です。

争いごとが起きればいつの時代もどこの国でも、一般市民が一番被害を被っているのが世の常であり痛ましいことですね。

 

 

イエメン内戦を紐解くと

大枠で見るとイエメンの内戦は中東の覇権をかけてサウジアラビア(スンニ派)イラン(シーア派)イエメンで代理戦争をしているといえるでしょう。

 

サレハ暫定政権 サウジアラビア スンニ派 +アメリカ
フーシ イラン シーア派

といった感じです。

アメリカとサウジアラビアは協力関係にあり、共にイランと対立しています。

 

この記事を書いている現在もイエメン内戦を中心とした紛争が、日々更新され争いが激化してきています。

まさに予断を許さない状況です。

 

2015年の内戦以降、数万人の尊い命がなくなったといわれています。

お互い武器はどんどん進化してより大きな犠牲を生んでいます。

国とは国民=一般市民あってのものです。

大きな意味を含めて戦争は一般市民が一番犠牲になります。

イエメンの内戦を終わらすためサレハ暫定政権とフーシや他勢力の全てが何とか話し合いで解決することを期待したいです。

サウジアラビア、アメリカ、イランには大国として内戦を終わらせるという責任ある行動を求めたいですね。

 

 

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